新築建売「もう建物はほとんど完成しているのに、まだ完成しないの?」
外観はできている。
足場も外れている。
室内もかなり仕上がっているので、駐車場が完成しない。。。
その理由のひとつが、近年話題になっているナフサ問題です。
ナフサとは、石油から作られる化学製品の原料のひとつです。住宅に関係するものでは、塩化ビニール管、ポリエチレン管、接着剤、樹脂部材、浴室やトイレなどの住宅設備の一部にも関係しています。
実際に、積水化学工業は2026年4月、石油・ナフサ由来の塩化ビニル・ポリエチレン原料の調達環境が悪化し、価格が急騰しているとして、塩化ビニル管・ポリエチレン管など関連製品の価格改定を発表しています。
建売住宅は「建物が見えてから」も、まだ工事が残っています
写真のように、建物本体がかなり出来上がっていても、現場にはまだ外構工事や給排水工事、設備工事が残っていることがあります。
・駐車場のコンクリート工事
・敷地内の給排水管の接続
・雨樋や外部配管まわりの仕上げ
・トイレ、洗面、お風呂などの設備確認
・道路側や敷地内の最終整備
・完了検査、社内検査、手直し工事
などです。
お客様から見ると「もう住めそう」に見えても、住宅として引き渡すためには、細かな工事と検査が残っています。
特に給排水に関係する塩化ビニール管や継手、雨樋、樹脂部材、ユニットバスやトイレなどの住宅設備に納期の乱れが出ると、現場全体の完成時期に影響することがあります。
なぜナフサ問題が住宅に関係するのか
ナフサは、住宅の柱や梁そのものではありません。
しかし、住宅には石油由来の材料が多く使われています。
代表的なものが、
・給排水に使う塩化ビニール管
・雨樋
・配管まわりの継手や部材
・接着剤、シーリング材
・浴室やトイレなど住宅設備の一部部材
・樹脂製の細かな部品
などです。
つまり、ナフサ問題は「家そのものが建てられない」というよりも、家を完成させるために必要な細かな部材や設備の納期に影響が出るという形で現場に表れます。
TOTOのユニットバスについても、浴槽のコーティングや壁の接着などに使う有機溶剤の調達が不安定になったことが報じられています。有機溶剤はナフサを原料とする石油製品のひとつとされています。


建売住宅の完成予定日は、あくまで「予定」です
新築建売住宅の広告には、
「完成予定:○月」
「引渡し予定:○月下旬」
のように書かれていることがあります。
ただし、これは確定日ではなく、あくまで予定です。
天候、職人さんの工程、検査、設備の納期、外構工事、道路工事、各種申請などによって、完成時期が前後することがあります。
今回のように、ナフサ由来の材料や住宅設備の供給が不安定になると、普段なら数日で入る部材が遅れたり、代替品の確認が必要になったりすることがあります。
その結果、建物本体はほぼ完成していても、最後の仕上げが進まず、引き渡し日が少し遅れるケースがあります。
買う側が確認しておきたいこと
建売住宅を検討している方は、完成予定日だけを見るのではなく、次の点を確認しておくと安心です。
・現在どこまで工事が進んでいるか
・お風呂、トイレ、キッチンなどの設備は発注済みか
・給排水工事や外構工事はいつ頃終わる予定か
・完了検査はいつ頃の予定か
・引き渡し予定日に変更の可能性があるか
・住宅ローンの実行日や賃貸の退去日と無理なく合うか
特に、現在賃貸住宅に住んでいる方は注意が必要です。
「今の家の退去日を決めてしまったあとに、建売の引き渡しが遅れる」
ということになると、仮住まいや引越し日程の調整が必要になる場合があります。
完成前の建売住宅を購入する場合は、少し余裕を持ったスケジュールで考えておくことをおすすめします。
完成が遅れる=悪い物件、ではありません
完成が遅れていると聞くと、
「何か問題があるのでは?」
「工事が雑なのでは?」
「この物件は大丈夫かな?」
と不安になる方もいると思います。
もちろん、現場ごとの確認は必要です。
しかし、最近の建売住宅では、材料や設備の納期、検査日程、外構工事の進み具合など、現場以外の要因で完成が遅れることもあります。
建物の品質そのものに問題があるとは限りません。
大切なのは、ただ不安になることではなく、
「何が原因で遅れているのか」
「どの工事が残っているのか」
「いつ頃引き渡しできそうなのか」
を確認することです。
現地を見ると、分かることがあります
建売住宅は、図面や広告だけでは分からないことがたくさんあります。
現地に行くと、
・外構工事がどこまで進んでいるか
・駐車場の広さ
・道路との高低差
・隣地との距離
・日当たり
・給排水の位置
・工事の進み具合
・周辺の雰囲気
などが分かります。
今回の写真のように、建物は完成に近くても、敷地内にはまだ土の部分が残り、配管や外構の工事途中であることもあります。
こうした状態を見ると、建売住宅は「建物が建ったら終わり」ではなく、最後の外構・給排水・検査まで含めて完成なのだと分かります。
まとめ
ナフサ問題は、一般の方には少し分かりにくい話かもしれません。
しかし、住宅の現場では、給排水の塩化ビニール管、雨樋、接着剤、樹脂部材、ユニットバス、トイレなど、さまざまなところに影響が出る可能性があります。
新築建売住宅を検討している方は、
「完成予定日」だけで判断せず、
「今どこまで工事が進んでいるのか」
「設備や外構の納期に問題はないか」
「引き渡し時期に余裕を持てるか」
を確認しておくと安心です。
建売住宅は、完成前に購入を検討することも多い住まいです。
だからこそ、現地を見て、工事の進み具合を確認し、分からないことは早めに聞いておくことが大切です。
八潮土建では、牛久市・龍ケ崎市・つくば市周辺の新築建売住宅について、現地の状況を確認しながら、無理のないスケジュールでご案内しています。
「この物件はいつ頃住めるの?」
「完成前だけど契約して大丈夫?」
「賃貸の退去時期と引き渡し時期をどう合わせればいい?」
そんなご相談も、お気軽にお声がけください。
